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立ち食いソバ・うどん店の廃業について

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 僕は、勤務終了後に医者に行く場合、立ち食いソバ・うどんで腹を満たしてから行くことにしている。医者での待ち時間は混雑の程度でまちまちだが、腹が膨れているとイライラする度合いも少ない。また、必要があることとはいえ、単純にめんどくさい医者通いに対する自分へのささやかなご褒美でもある。

 

 立ち食いソバ・うどんの、あのつゆと、なにより、あのてんぷらの小麦粉の甘さが大好きなのだ。若いころは、いつかてんぷらそば(うどん)に、更にてんぷらを追加トッピングしようとずっと考えていたほどだ。さすがに、年齢を重ねた今は、てんぷらダブルは少々重い気がしてやめているが。

 

 先日、医者に行く前段階として阪急西口付近の立ち食いソバ・うどんを訪れたところ、閉店していた。何の前触れもなかったのだが、全く残念だ。三宮界隈の中心にあり、なにかと便利だったのだが。

 

 たしかに、コンビニが駅中に出店するケースも多くなってきているし、サラリーマンが小腹を満たすに場合に、おにぎりやパンですますということも多くなっているのかもしれない。

 

 ちょっと気になってインターネットで調べてみたところ、 厚生労働省健康局生活衛生課が平成26年9月にまとめた 「飲食店営業(そば・うどん店)の実態と経営改善の方策」というレポートを見つけた。

 

 このレポートの内容は、かなりショックだった。

 

 レポート内容を、立ち食いソバ・うどん店の動向という観点から簡単に紹介すると、平成 24 年度生活衛生関係営業経営実態調査を分析した結果、通常のそば・うどん店では前年度比売上増の施設が約12%であるのに、立ち食いそば店では売上増は0%、増減なしも0%であり、売上減が75%(残り25%は不詳)であった。(同レポート図3及び表6)

 

また、平均来店客数の動向の分析では、そば・うどん店では8%の店舗で増、そば専門店では11.6%、うどん専門店では27.6%の店舗で増となっている一方で、立ち食いソバ・うどん店では増は0%で、減が75%にものぼっていた。(同レポート図4)

 

 そして、職員数や仕事の時間など様々な視点から分析が進められるのだが、営業者の今後の経営方針の営業形態別施設数の構成割合(複数回答)としてまとめられている数字が、立ち食いそば店の苦境を端的にしめしていた。

 

 そば・うどん店などでは、価格の見直しやメニューの工夫など様々な項目にポイントが分散していたのだが、立ち食いそば店ではある項目にポイントが集中していた。それは、「廃業」。 50%もあった。そば・うどん店では同項目は10%であるから、立ち食いそば店の厳しい状態がうかがえる数値である。(同レポート表29)

 

 立ち食いソバ・うどん店では、自社の店舗というところは少なく、小規模な店舗が多いことから、店舗改装などの余地は少ないだろう。しかし、熱々のうどん・ソバを安価でいただける庶民のファストフード店として、これからも頑張ってほしいものだ。

 

 とりあえず、僕は、別の立ち食いソバ・うどん店を開拓することにしよう。JR三宮東口の奥の店か市営地下鉄三宮駅山側の店か・・・。